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コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

講座のこと

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スロースターター

今でもたまに、講座の資料や課題を見返しては、新鮮な気持ちを呼び覚ます、フリをする。

コピーライター養成講座に通ったのは大学3年生のとき。
現代広告論の先生が当時福岡教室の講師のひとりで、
「このタイミングで行けば就活にも役立つよ」と、
もう半分はONになっているわたしの受講スイッチを
人差し指でちょい押ししてくれたのでした。

たしかそのときの福岡教室(基礎)の受講生は80人くらい。
途中で数人減ったものの、いつも教室にはたくさん人がいました。
通うのが3回目のコピー好き(福岡の講座界では有名人)もいたし、
代理店の若手コピーライターもいたし、やさしいデザイナーのお兄さんや
金髪にどぎついファッションの学生、長谷川京子似の美人もいて。
とにかく、大学以外の不思議なコミュニティに紛れ込んでいる感じが
すっごく楽しくて、毎週わくわくで通っていました。

肝心の講座の中身は、大学の講義の何倍ものおもしろさ!!
福岡の大御所コピーライターや、東京の超有名コピーライターの話を
目と鼻の先で聞ける、しかもコピーを見てもらう、贅沢だったなー。
でもその頃、まだ学生でだいぶ生意気で、物を斜めから見ていたわたしは、
残念なことに毎回適当に課題を出していました。心のどこかで、
頑張ってもコピーライターにはなれない、と決めつけていたのかも。

そこに変化が訪れます。コピーライター門田陽さんの講座のとき。
課題提出用紙の最後に「聞きたいことがあれば、何でも書いてください」
という欄がもうけてありました。わたしはそこに、
「学歴もないし、努力もしていません。でもコピーは好きです。
こんなわたしでもコピーライターになれますか?」と、小学生のような
(いや小学生に失礼か)質問を書いてしまったのです。
赤ペン入りで戻しがきて、おそるおそるその質問欄に目をやると…
「好きならなれる!目指せばいいじゃん!」と。

やる気スイッチを門田さんに押されてから(もう講座の後半)、
課題にも真面目に取り組むようになり、飲み会にも毎回参加し、
金の鉛筆(ベスト10に入ったコピーに送られる鉛筆)を
8本(少なっ!)ゲットするのでした。

以上、「コピー講座のこと」でした。箸休めに講座の課題のコピーで、
自分がいまでも覚えているコピーを紹介します。

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